先日の全校朝会で、子どもたちに校長先生から、「北海道の名付け親は誰か分かりますか。」という問いかけがありました。その問いに子どもたちから「松浦武四郎」という名前が出されました。今回の校長先生のお話は、北海道の名付け親「松浦武四郎」についてのお話でした。武四郎は、蝦夷地にかわる新たな名称「北加伊道」を政府に提示しました。後に「加伊」が「海」となり、「北海道」の名が誕生したとされています。この名前をアイヌの人々と交流を深める中で、武四郎は、当時和人に抑圧されていたアイヌの人々が「この地で安心して暮らしていけるようにしたい」という思いを強くしていきます。蝦夷地の名称を考案する際に、「カイ(=この地に生まれた者)」を取り入れ「北加伊道」としたのは、アイヌ文化を大事にした武四郎の思いが込められていると言われています。国名(石狩、後志などの支庁名)、86の郡名も、武四郎がアイヌ語にちなんで撰定しています。北海道にアイヌ語由来の地名が多く残っているのは、武四郎の働きによるものだったのです。2018年は、北海道という名前になって150年目の節目にあたる年です。「松浦武四郎」はこの屈斜路にも訪れていたそうです。縁の深いこの地に暮らしている者として、これからも故郷に誇りを持っていきたいものですね。
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